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2013年04月30日

VUメーターのリファレンスレベルについて

今回は、VUメーターのお話。

もう6年も前になるのですが、VUメーターについての記事を書いています。
(過去の記事→ 「PSP VintageMeter」で音量感をチェック )

今回はその補足となるような動画をアップしましたので、そちらをご紹介します。


私の場合の設定なので、参考程度に留めていただければありがたいのですが、以下の様な感じになっています。

☆ミックスダウンのとき
0VU=-12dBもしくは-14dB

☆マスタリングのとき
0VU=-5dB

このような設定にしてます。
リファレンスレベルを決めても、メーターの針の振り幅(音の大小の密度、ダイナミックレンジ)によって、聴感上の音量が違うことがわかります。それも、ある程度なれてくると、どのあたりを振っていたら、どれぐらいのRMS値になるか検討がつくようになります。いろんな音源を聞いて、メーターの針の振り方をみるのも面白いと思います。

ちなみにデジタル放送などの基準となる、ラウドネスの基準値-24.0LKFSのレベルを、あえてVUでみるとしたらこうなります。

0VU=-20dB、これはアナログ時代の民放の基準レベルなのですが、この状態で-4dBを中心に針が振れ、大きな所で0dB付近になる状態でミックスすると、だいたいそれぐらいになります。
ラウドネス基準はあくまでプログラムの平均値ですので、突発的な大きな音は平均化されてしまいます。ですからVUメーターでの基準より、ダイナミックレンジを大きくとったミックスで納品することが可能です。
高域にエネルギーが集中した、いわゆる硬い音ではなく、低域もバランスよく含まれたミックスのほうが、基準におさまりつつ、聴感上大きくきこえる結果になります。

タグ:VUメーター
posted by y2kfactory at 23:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | ノウハウ

2010年06月21日

[比較]Waves Lシリーズ

WavesのLシリーズにガツンと突っ込んでみよう企画。
L2とL3ってどれくらい違うの?L3とL3-LLは?L3 MultimaximizerL3-16は?
素材によっても結果は変わってくるし、L3以降は調整してこそかゆいところに手が届くという感じだと思うので結論は出せませんが、購入を考えている方に少しでも参考になればと思います。


難しいことは考えず歪も気にせずガツンと突っ込んであります。
Attenが最大12dB程度になるThreshold-15dB、Out Ceiling-0.2dB、Quantize16bit、DitherとShapingはともになし。
リリースキャラクターやそのた設定項目はすべてデフォルトのままに設定。

44.1kHz/16bit wav形式のファイルになっています。DLしてDAWなどに読み込んで比較してみてください。

※オリジナル以外は音量が上がりますので、ボリュームにご注意下さい。

Original

L1 Ultramaximizer

L2 Ultramaximizer

L3 Ultramaximizer

L3 Multimaximizer

L3-LL Ultramaximizer

L3-LL Multimaximizer

L3-16 Multimaximizer

 
タグ:waves
posted by y2kfactory at 22:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | ノウハウ

2009年04月30日

[比較]バスドラムへのコンプ聴き比べ

久しぶりの更新です。
今回はバスドラム(Kick)にEQとコンプをかけて音作りしてみます。
wavファイルでアップしていますので、ダウンロードしてDAWなどでソロで聞き比べて見てください。


まずはオリジナルのKickを聞いてください。

kick_original.wav

次にSonnoxのEQでドンシャリにしてみます。
60Hzと3KHzあたりを上げて、500Hzあたりを下げたように思います。
スクリーンショットを取り忘れました。

kick_EQ.wav

これにコンプをかけていくのですが、今回は以下の4種類のコンプを試してみようと思います。


Waves Renaissance Compressor
・Cubase Compressor
Waves C1
Sonnox Oxford Dynamics



まずは大好きなWaves Renaissance Compressorから

kick_EQ_Comp_Rcomp.wav
Rcomp.jpg

次にCubase5ユーザーとしてはどこまでいけるか気になる付属コンプ。

kick_EQ_Comp_cubase.wav
CubaseComp.jpg

そして、またもやWaves C1
ボフッという独特の音がでてきて、似たような設定値では、私の好きな感じにはなり辛かったです。

kick_EQ_Comp_C1.wav
C1.jpg

最後にSonnox Oxford Dynamics
似たような設定値では低域がすっきりした感じになりやすい傾向がありました。
良く言えば色付けがなくクリーンな感じと言うのでしょうか。

kick_EQ_Comp_OXFORDDYN.wav
SONNOX.jpg

聞き比べてみていかがでしたか?


私の感想としては、意外にCubaseの付属コンプがいい感じだなぁという印象です。
個人的にはC1より好きですね。
操作性の違いや、細かいニュアンスの好みで、今回はWaves Renaissance Compressorが一番だったかな。

でも、付属のプラグインも侮れない時代になりましたねぇ。

Waves Renaissance Compressor、C1は
GOLD NATIVE BUNDLEPLATINUM NATIVE BUNDLEに含まれています。

Sonnox Oxford DynamicsはSonnox Elite Nativeに含まれています。
posted by y2kfactory at 10:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | ノウハウ

2008年06月29日

吸音パネルの自作

昨年夏にスピーカーセッティングを見直した自宅スタジオ。

とはいっても、普通の8畳洋室なんですがね。

このスタジオ、スピーカーの背面の条件が最悪で、なんと窓。
しかもスピーカー間のセンターに対して、非対称な位置に窓。
ありえないよね〜。
よくこの誤差を脳内補正してたよ。

はっきり言って、こいつが定位の悪さの原因だろうなということは容易に想像がつきます。

ということで何とかしようと、重い腰をあげました。

安くて、それなりに効果がある。
そんな吸音材を求めてネットを徘徊。

「ぴあリビング」さんのサイトに出会い、色々と見ていると
「ダンボードG7」って結構いいんじゃないかと思いはじめました。
(ピアリビングさんのHPによると、現在は製造終了となり次回入荷の予定はないそうです。類似品としてニチアスMG化粧吸音材が紹介されています。
価格も比較的安いし、なにより吸音特性が結構低い周波数まで均一に吸っている様なのが好感。

ちなみに吸音特性はメーカーHP(リンク切れ)

ということで、吸音材はこれに決定!
ネットで注文してもよかったのですが、
知り合いの「防音工事専門店 オーケン」さんに無理を言って取り寄せてもらいました。

そして到着!

kyuuon_01.jpg

今回は50mmが10枚入ったものを購入。
中身はこれ

kyuuon_03.jpg

写真撮るの忘れたけど、裏がグラスウールむき出しで、
なにかとチクチク痒くなるので、早めに対策を講じねば・・・。

いろいろ考えた結果、布ガムテープに決定。

kyuuon_02.jpg

10枚全部に貼るのに、50mm×25mのガムテを5本弱使用。
けっこう面倒くさかったけど、これで扱いが楽になりました。
長さがバラバラなのはご愛嬌。

次に木材を買いにホームセンターへ。
15mm×90mm×4000mmを・・・・何枚買ったか忘れた。3枚かな?

これを加工して枠をつくりネジで固定していきます。
基本的に動かさないので、ダンボードG7が「落ちない・ずれない」程度の固定で十分です。

kyuuon_04.jpg

ま、作業は木工が好きな親父にお任せ。
本当はココが一番大変で、業者に頼むと人件費が一番かかるところですよね。

ということで、知らない間に完成。
kyuuon_05.jpg

これが3枚できました。



ちなみに後ろの黒いものも吸音材で、福井のMA studio 有限会社ネーヴルCUTさん
に教えていただきました。

ストライーダー社さんにメールで問い合わせて購入できます。

F-2波形プロファイル吸音材50mm厚を2枚購入して、
ピアノルームでのナレーション収録時の吸音対策に活用しています。



ということで早速設置作業。

スタジオは2階なのですが、一人で手で持って上がれる重さです。
10kg前後だったかな。

で3枚並べて完成。

kyuuon_00.jpg

さっそく最近ミックスしたものを試聴。

おおぉ。

すっきりして、定位も分かりやすい。
音の滲みが減ってピントが合ったような感覚。

こんなことなら早くやればよかった・・・。

安く仕入れてもらえたお陰で、3枚作って費用は1万5000円〜2万円の間でした。
ただし人件費は入っていませんがw(親父ありがとう)

木工が得意な方や、近くにそんな都合の良い人がいる方は是非おためしあれ。

これに足つけて自立できるようにすれば、スタジオでの音のかぶりを抑える吸音パネルとしても流用できますよ。

(※2012.04.24 記事加筆修正)


posted by y2kfactory at 20:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | ノウハウ

2008年06月01日

Cubase4の使い方 「センドエフェクトを使う」

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ラジオ番組やポッドキャストなど、ナレーションとBGMやジングル等をミックスして番組をパッケージしていくのに必要な、基本的な操作を解説していこうと思います。

画像はCubase Studio 4をキャプチャーしていますが基本操作は一緒ですので、あまり気にしないで下さい。
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今回はコンプやEQなどインサートでかけるエフェクトではなく、「センド」をつかってかけるエフェクトのかけ方を説明します。

主にリバーブやディレイなどの空間系エフェクトに使われることが多いです。

今回はディレイをかけてみます。リバーブなどでも要領は同じです。

1. メニューから"トラックを追加(Add Track)" サブメニューから"FX チャンネル(FXChannel)" を選んでもいいのですが、面倒なので、左から2番目のあたり(写真のあたり)を右クリック。
FXチャンネルトラックを追加してください。

ディレイのかけ方1.jpg

2. するとこんな画面がでてきます。
とりあえずStereo Delayを選択します。

ディレイのかけ方2.jpg

3. トラックが追加されました。

※ FXチャンネルは、普通のトラックに指定したエフェクトがインサートされたものと考えると可能性が広がります。

FXチャンネルのインサートにエフェクトを追加すれば、たとえばディレイを歪ませたり、ディレイにリバーブかけたりなどの加工が簡単にできます。

もちろんEQ等を使ってリバーブのハイをカットしてなじませるなどの使い方も可能です。

ディレイのかけ方3.jpg

4. FXチャンネルに送りたい(センド元となる)トラックを選択し、「センド」の欄を表示させます。

ディレイのかけ方4.jpg

5. 空欄をクリックし、センド先として「FX1-StereoDelay」を選びます。

ディレイのかけ方5.jpg

6. センド1をオンにします。
これでもまだスイッチがオンになっただけで信号は送られていません。

ディレイのかけ方6.jpg

7. 横長のスライダーをドラッグ&ドロップするか数値を直接入力して、センドレベルを決めます。
センド先のエフェクトが歪まないように設定しましょう。

※エフェクトの設定の中に「dry/wet」や「MIX」などのパラメーターがあると思います。
センドエフェクトの場合はdry(センド元)にwet(センド先/FXチャンネル)の信号を混ぜるという考え方のほうが分かりやすいので、wet100やMIX100など、エフェクト信号を最大にしてdryの成分が鳴らないようにしておきます。

ディレイのかけ方7.jpg

8. [7]の段階で、歪まない程度に大きくセンドレベルを決めた場合、写真のようにFXチャンネルトラックのボリュームを調節して、エフェクト成分の量を好みのかかり具合になるようにします。

※他にも、センドレベルでエフェクトのかかり具合を決めても良いと思います。
複数のトラックから同じFXチャンネルに信号をセンドする場合に効果的です。
場合に応じて使い分けてください。

ディレイのかけ方8.jpg
タグ:Cubase4
posted by y2kfactory at 20:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | ノウハウ

2008年05月31日

Cubase4の使い方 「コントロールルーム」を使ってみる

シンセのモニター用として購入したけど、最近まったく稼動していないという「YAMAHA MSP3」を妻から拝借。

これを使ってモニター環境を再構築しよう!

そう思って思い出したのが、Cubase4.1にしても、なかなか使わなかった機能「コントロールルーム」。

現在は「FOSTEX NF-1A」と「YAMAHA SW10 STUDIO」の組み合わせをメインに使用しています。

確かに低域もよく見えるようになり、ミックスもやりやすくなりました。

しかし、ラジカセやテレビなど、低域の再現性の低い再生機器で再生された場合でも、キックが抜けてくるか、MIXバランスは大きく崩れていないか等のチェックが必要だと感じていました。

今までは、それをPCサイドの安いスピーカーで再生して確認していました。

できればMIXしながらスピーカーを切り替えてチェックしたい!

そう思っていて、モニターセレクターの購入も検討していました。

でも「コントロールルーム」を使えば実現可能?

さっそくマニュアルを読みながら設定開始。

インターフェイスはRME Multifaceを使用しているのでアナログ出力はステレオ4系統。

■今まではOUT 1-2をNF-1Aに接続して使用していました。
そのケーブルをはずし以下のように物理的に接続しなおしました。

OUT 1-2 未接続
OUT 3-4 未接続
OUT 5-6 NF-1A
OUT 7-8 MSP3

■次にCUBASE4にもどり、VSTコネクション画面の出力設定タブで

OUT 1-2をメインミックスに設定

■スタジオタブで2つモニターを追加し

NF-1A OUT 5-6
MSP3 OUT 7-8
に設定

注意点としては、メインミックスの出力先とモニターの出力先を一緒にしないこと、そうしないと2重に出力されて歪みます。

信号の流れは以下のようになっています。

メインミックス→OUT 1-2 未接続なので音は出ない

コントロールルーム
→モニター1(OUT 5-6=NF-1A)
→モニター2(OUT 7-8=MSP3)

ここまでの設定で音は出るようになりました。

次は音量をそろえます。

CDをかけながらモニターを切り替えて聴感上の音量をそれえてもいいと思いますが、以前のスピーカーセッティングで使用した騒音計「GALAXY AUDIO CM-140」を使用してセッティング。

ピンクノイズを再生しながらコントロールルームのモニター切り替えをして、音圧レベルそろえます。

モニターボリュームは最大にしてRMEのDSP MIXERで微調整。

これで終了。

さっそくいろんな音源を聞き比べ。

うわー、YAMAHA MSP3をちゃんとセッティングして聞いたことなかったけど中域が目立つ〜。(自宅の部屋の場合です)

と思って周波数特性グラフをみてみて納得。
100Hz-400Hzがへこんでて1KHz-2KHzが飛び出てる。

まあこれはこれで、ナレーションが目立つから編集しやすいだろうし、何よりもいろんな環境でチェックをするという本来の目的には合うということで・・・。

ほんと、なんで今まで使わなかったんだろう。
眠らせておくには勿体無い機能だぞ「コントロールルーム」。

オーディオインターフェイスから直でスピーカーにいくから、モニターセレクターを使うよりケーブルの数・接点を減らせるので音質劣化を最小限に抑えることができるし、なによりシンプルってのがいい。

マルチアウトのインターフェイスをお持ちの方で出力があまっている方はお試しあれ。

便利ですよ。
タグ:Cubase4
posted by y2kfactory at 23:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | ノウハウ

2008年05月12日

Cubase4の使い方 「新規トラックを追加する」

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ラジオ番組やポッドキャストなど、ナレーションとBGMやジングル等をミックスして番組をパッケージしていくのに必要な、基本的な操作を解説していこうと思います。

画像はCubase Studio 4をキャプチャーしていますが基本操作は一緒ですので、あまり気にしないで下さい。
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1. メニューから"トラックを追加(Add Track)" サブメニューから" オーディオ(Audio)" を選んでもいいのですが、
面倒なので、左から2番目のあたり(写真のあたり)を右クリック。

トラックを追加する1.jpg

2. 一番上の"オーディオトラックを追加"を選ぶとこんな画面がでてきます。

トラックを追加する2.jpg

3. ステレオ素材を扱う場合は、ドロップダウンリストから"stereo"を選択します。

元素材がステレオだけれども、センター定位(デュアルモノ)で出力させたければ、"mono"えらんで追加したトラックにステレオ素材を貼り付ければOKです。

トラックを追加する3.jpg

4. "mono"を選択した場合はこのようになります。

トラックを追加する4.jpg


5. オーディオ素材は、ドラッグアンドドロップでも追加できます。
stereo,monoは、元素材にあわせて自動で選択されます。

楽曲をiTunesなどで管理してる場合、iTunesで楽曲を検索して、そこからドラッグアンドドロップで追加できるので便利です。

著作権保護機能が働いているファイルはドラッグアンドドロップできませんがね。

トラックを追加する5.jpg

6. 任意の場所に追加できますよ。

トラックを追加する6.jpg

タグ:Cubase4
posted by y2kfactory at 10:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | ノウハウ

2008年05月06日

Cubase4の使い方 「新規プロジェクトをつくる」

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ラジオ番組やポッドキャストなど、ナレーションとBGMやジングル等をミックスして番組をパッケージしていくのに必要な、基本的な操作を解説していこうと思います。

画像はCubase Studio 4をキャプチャーしていますが基本操作は一緒ですので、あまり気にしないで下さい。
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1.「ファイル」メニューの「新規プロジェクト」を選択

2.テンプレート選択画面がでてくるので、とりあえず「空白」を選択して「OK」をクリック

3.新規プロジェクトに関連するファイルを保存するフォルダを指定するように指示されます。

4.プロジェクトごとにフォルダを分けたほうが管理しやすいので、「作成」をクリックし、例えば「podcast080506」のように、番組名やタイトルと日付などを含んだフォルダを作成・選択し「OK」をクリックします。

5.これでプロジェクトウインドウが立ち上がるはずですが、そのままでは「名称未定1」のようなファイル名になっていて、実際には保存されていません。

作業をはじめる前に、「ファイル」メニューの「名前をつけて保存」を選択し、プロジェクトを保存してください。

こうすることで、設定で自動保存するようになっていれば、定期的に自動保存されバックアップファイルが作成されるので、もしものときに頭をかかえなくてすみます。


タグ:Cubase4
posted by y2kfactory at 19:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | ノウハウ

2007年08月15日

モニタースピーカーのセッティング

気温が35度を超える猛暑の中、窓を閉め切り、エアコンを切って汗だくになってモニタースピーカーの調整を行いました。

私の場合、自宅レコーディングには簡易防音の部屋があるのですが、ミックスやエディットをする部屋は防音もしていない普通の8畳間の洋室です。

お世辞にも音響特性が良いなんていえません。

でも自分が制作する音源の最終形を決定する部屋には違いありません。

ですから、出来るだけ色付けが少なくフラットなモニター環境を構築したいという思いがあります。

現在は「fostex NF-1A」を使用しているのですが、60Hzあたりの低域の感じやスイートスポットの狭さなど、色々気になる点があるのも事実です。
発売当時は「YAMAHA 10Mの次はこれだ!」みたいにもてはやされたものですが・・・。

そこで、モニター買い替えORサブウーファー追加という構想が持ち上がりました。

しかし、ニアフィールドモニターを試聴もせずに買い換えても理想のモニター環境が手に入るか疑問だったので、サブウーファーを追加することにしました。

ちょうど同じ時期に「blue sky Media Desk」を知人のシステムで構築する機会があり、サブウーファーって良いかも!と考えていた時期だったというのも一因ですね。

さてサブウーファーは何にしよう。
値段とfostex NF-1Aとのマッチング(これは賭け)も考慮していろいろ考えた結果「YAMAHA SW10 STUDIO」を購入しました。
さらに、せっかくだからある程度きちんとセッティングしてみよう!
そう思い立ち測定用マイク「AUDIX TR40」と騒音計「GALAXY AUDIO CM-140」も購入。

fostex NF-1AYAMAHA SW10 STUDIOのセッティングはblueskyのページにあるセットアップのマニュアルを参考にしました。

詳しくは、blueskyを取り扱ってる株式会社セカンドスタッフのページを見て頂いたほうがいいので、私なりに解釈して行った作業をざっくり書き出します。

☆使用機材

・騒音計「GALAXY AUDIO CM-140
・測定用マイク「AUDIX TR40
・フルバンドピンクノイズ
・周波数測定用リアルタイムアナライザソフト(フリーのものでいくつかあります)

■まずモニタースピーカーとリスニングポジションが正三角形になるようにモニタースピーカーを設置します。

■サブウーファーは一般的にどこにおいても定位に影響を与えないらしいのですが、私の場合は片側からの音圧に気持ち悪くなったので、モニタースピーカの中間の足元に設置しなおしました。

■騒音計を三脚などでリスニングポジションの耳の高さにセットします。
スピーカーからの距離をスケールで測って同じ距離にします。

■スピーカーの音量を1本ずつ決めていきます。
片方のモニタースピーカーからピンクノイズを再生して騒音計(Cスケール、スローモード)で85dBcになるように調整します。

(ただ、一応85dBcが基準の音量らしいのですが、防音設備があるスタジオでないことを考えると、この音量を基準にすると大きいかも知れません。
音量によって人間の耳は音の聞こえ方が変わるので、自分が快適に作業できる音量を基準にして音量を決め、その音量での周波数特性をフラットにしていったほうが結果が良いと私は考えます。)

■もう一方も同じ音量になるように設定します。

■次はサブウーファーに片チャンネル分のピンクノイズを送り79dBcになるように設定します。

■騒音計がおいてあったポイントに測定用マイクをセットして周波数測定をおこないます。RTA(リアルタイムアナライザ)があると動かしながら周波数特性の変化を確認できるので便利です。

■部屋によって低域の出方など特性は大きくかわるので微調整していきます。

■ピンクノイズを出し1/3oct表示で周波数特性を見たときフラットになっているのが理想です。
私の場合はハイが落ちていて、125Hz周辺がかなり飛び出ていて60〜80あたりがへこんでいる感じでした。

■スピーカを内ぶりにするとハイの特性は改善され、サブウーファーの音量を絞り、位置を微調整してハイカットの周波数を変更することでローの出っ張りもやや改善されました。
サブウーファーの位置なんですが、自分を中心した円周上にモニタースピーカーがあるとして、その円より少し自分よりにセットしたほうが良いように感じました。
円周上に置くと4つ打ちものなどのキックの低域が遅れて聞こえるように感じて気持ち悪かったです。
おそらく高さの差があるので距離が遠くなっていたのが原因だと思います。
ですから聴感上いい位置にセットしてから音量、ハイカットを微調整していきました。
フェイズスイッチで80Hz付近の特性のいいほうを選ぶのも試す価値があります。

ちなみに、私の部屋の場合のスピーカー背面の微調整スイッチの設定は

fostex NF-1A
LO FREQが-3dBになっている以外はデフォルトのゼロ
YAMAHA SW10 STUDIO
HICUT 80Hz フェイズスイッチ ノーマル

にした状態が一番周波数特性が良かったです。

■これで一応完成だと思います。
微調整しながら一番いいポイントを詰めていって、最終的に自分の聞きなれた音源を聞いてみてチェックしてください。
私の場合は定位もはっきりしたし、無理のない低域が聞こえる(感じる?)ので非常にミックスがやりやすくなりました。
小さめの音量の作業時でもバランスがとりやすくなったのも良かったです。

購入前のイメージでは、サブウーファーをシステムにいれると低域が強調されてブンブン鳴るのではないか?と思っていましたが、ちゃんと調整すると非常に自然に聞こえて、レンジが広くなったという印象でした。
今回のサブウーファー導入、セッティングは大満足の結果に終わりました。

サブウーファーを導入する気がない方でも、スピーカーに不満を持ってらっしゃる方はたくさんいらっしゃると思います。
モニターを買い換えれば全て解決するでしょうか?

たぶん答えはノーです。

音量を上げれば上げるほど部屋鳴りの影響が顕著になってきます。
スピーカーをきちんと制振して、セッティングしなおせば、それだけで見違えるように良くなるかもしれませんよ。







posted by y2kfactory at 11:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | ノウハウ

2007年04月25日

EQの使い方(周波数ポイントの決め方)

EQってどうやって使えばいいんですか?


・・・


ん〜、好きなように。

こう答えたいところですが、一つの方法を書きます。


今回書くのは、PAさんが会場の違いによる「音質補正の為に使うEQ」とは別の話です。音を変えていくEQの話です。

音を好みの音質に近づける、抜けを良くしたい。迫力がほしい。
積極的なEQから、修正のためのEQまで色々あると思いますが
共通していえるのは、
目的の音があって、その音に近づけるために変えたい
ということだと思います。

まず目的の音のイメージを明確にして下さい。

目で判断ではなく、耳で判断しましょう。

よく聞くのが、EQしていったら凄いEQカーブになってしまって不安だ。
何が不安なのでしょう?
こんな奇抜なカーブはきっと間違っているに違いない!
そう思うのでしょうね。
いいんです。あなたの求める音になっているならば。
DAWの普及の弊害でしょうね。カーブが見えるからいけないのです。

アナログEQなら耳を頼りにつまみまわしてたら6dBや9dBも動かしていたなんてこともある人が、数値が見えるDAWの場合は3dBも動かしたのだから・・・と、自分では好みの結果になっていないのに不安になる。

これでは意味ないと思いません?
好みの音質になっていないのに、EQをインサートして音質劣化させているだけです。

目をつぶってもいいくらいだ!

慣れるまでは極端なことをしてみよう。

スピーカーや耳をいためないように注意しながら、一つのEQポイントのゲインを上げていきます。

10dBとか上げちゃっていいです。


そうしたらQの幅を狭くしていきます。
今度は周波数を高くしたり低くしたりして、自分の気になる周波数ポイントを探します。
極端に上げているので分かりやすいと思います。

見つかったらゲインを好みのところまで上げ下げします。
ノイズなどのカットポイントを見つけるのにも有効です。

つぎに不自然さが減るようにQの幅を広げていきます。

ここからは微調整なのでゲインとQの幅の最適な組み合わせを探ります。
妥協点探しですね。

いいところが見つかったら出来上がりです。


たまには目をつぶってマウスを動かしてみてください。





posted by y2kfactory at 15:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ノウハウ